乾燥豆は水とお湯どっちで戻す?煮崩れしにくい戻し方を豆別に比較

水戻しとお湯戻しで仕上がりが変わった金時豆の比較

豆が煮崩れると、いつも迷います。
乾燥豆は、水とお湯どちらで戻すのが正解?

そんな疑問を解消したくて、
大豆・金時豆・白花豆を「水」と「お湯」で戻したときの違いを比べてみました。

結論から言うと――
乾燥豆の戻し方に、ひとつだけの正解はありません。
ただ、共通の考え方はあります。

乾燥豆は、まず水で戻す。
きれいに戻らない場合は、お湯で助ける。

この考え方を目安にすると、仕上がりはぐっと安定しました。

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※この記事は、わが家で使用している電気圧力鍋(70kPa)を使った調理メモです。

【大豆】水・お湯どちらもOK

まずは手始めに、乾燥大豆で試してみました。

大豆は水戻しで上手にゆでられる豆ですが、水とお湯に、それぞれ浸けて観察しました。

左が「お湯」に浸した大豆。右が「水」に浸した大豆。

7時間後、水戻し・お湯戻し、どちらも皮の破けや豆の割れはほぼない状態。
見た目の差は、ほぼありませんでした。

乾燥大豆を浸した水戻し用のボウルと、お湯戻し用のボウルを並べたところ
「お湯戻し」と「水戻し」どちらも見た目はきれい。

ただし、お湯の方が吸水が早かったです。
また、お湯戻しの大豆を加圧しても、煮崩れは起こりませんでした。

【結論】
・大豆は、ふだんは水戻し
・急いでいる日は、お湯戻し

と使い分けても問題なさそうです。

【金時豆】水戻しがダメなら「お湯戻し」

次は、金時豆で試してみました。

今回使った豆は、水に浸すと、きれいに戻りにくい豆です。
そのため、水戻しとお湯戻しで仕上がりに大きな違いが出ました。

乾燥金時豆を浸した水戻し用のボウルと、お湯戻し用のボウルを並べたところ
左が「水」に浸した金時豆。右が「お湯」に浸した金時豆。

水戻しでは、皮の破れや割れが出やすく、きれいに戻せた豆は約55%。

水で戻した金時豆の比較。菜箸の上に並べた豆はきれいに戻ったもの、下は皮の破れや割れが出た豆。
水で戻した金時豆。菜箸の上がきれいな豆。下が破れや割れのある豆。

一方、お湯戻しでは、きれいに戻せた豆が約75%と増えました。

お湯で戻した金時豆の比較。菜箸の上にきれいに戻った豆、下に皮の破れや割れがある豆が並んでいる。
お湯で戻した金時豆。菜箸の上がきれいな豆。下が破れや割れのある豆。

今回の豆では、お湯戻しの方が安定しましたが、金時豆は、水戻しで上手に煮られることもあります。
基本は、まず水戻しで様子を見るのがおすすめです。

【結論】
金時豆は、基本は水戻し。
ただし、きれいに戻らない場合は、お湯を使うと安定します。

豆をお湯で戻すときの注意点

なお、乾燥豆が冷えている状態で熱いお湯に浸すと、急激な温度差で皮が破けやすくなる印象がありました。

冷蔵保存している豆は、常温に戻してからお湯に浸けると失敗しにくくなります。

【白花豆】水戻しがいちばん安定

最後は白花豆です。
白花豆は大きいので、水で戻すと冬場は特に時間がかかり、いつも戻し方に迷ってしまう豆です。

白花豆は、お湯に浸けるとすぐに皮が割れ始めました。
水で戻した場合と比べても、浸け始めは、皮の割れがひどかったです。

お湯に浸けた乾燥白花豆の皮が破けている様子

ただ、一晩以上浸しておくと、その差は縮まり、水戻しとお湯戻しで、豆の割れや皮の破けは、ほぼ同量になりました。

白花豆を浸した水戻し用のボウルと、お湯戻し用のボウルを並べたところ
左が「水戻し」、右が「お湯戻し」。どちらも見た目は変わらない。

ただ、電気圧力鍋でゆでてみると、お湯戻しの方が煮崩れが多いという結果に。

ぐちゃぐちゃに煮崩れた豆が混ざる、白花豆の煮上がり
圧力調理でゆでた、お湯戻し後の白花豆。水戻しよりも煮崩れが多い。
やや煮崩れが見られるが、ほぼきれいに煮られた白花豆
圧力調理でゆでた、水戻し後の白花豆。お湯戻しよりも煮崩れが少ない。

白花豆は、見た目は同じでも、急な吸水で内部にダメージが残っている可能性があります。

【結論】
白花豆は、水戻しがいちばん安定します。

水戻し後にお湯を足すのはOK

次に、一晩、水戻しした後にお湯を足す方法も試してみました。
お湯を足すと、最後まで水で戻すより、吸水を時短できました。

水戻し中の白花豆が入ったボウルに、お湯を注いでいる様子

その後、圧力調理すると、煮崩れは水戻しのときと同程度。

やや煮崩れが見られるが、ほぼきれいに煮られた白花豆

白花豆は、最初からお湯で戻すと煮崩れが出やすい傾向がありましたが、ある程度、水で吸水させた後にお湯を足す方法であれば、急激な温度変化を避けられるため、仕上がりが安定するようです。

【結論】
白花豆は、水戻し後にお湯を足してもOK。

煮崩れをおさえつつ、時短できます。

季節と豆の状態でも仕上がりは変わる

豆の戻りや仕上がりは、戻し方のほか、季節や保存状態にも大きく左右されます。
実際に、豆を煮ていて感じるのは、次のような点です。

季節による違い

冬の特徴
・乾燥豆は吸水しにくく割れやすい
・豆の煮上がりはやや固め

夏の特徴
・乾燥豆はきれいに戻る
・豆の煮上がりはやわらかくなりやすい

原因のひとつは「水温の違い」と考えられます。

豆の状態による違い

今回使った金時豆は、購入から約2年経過したものです。
実はこの豆、購入直後はかなり煮崩れやすい豆でした。

ところが、保存期間を経て煮てみると、煮崩れは少なくなりました。

ほぼ煮崩れのない金時豆の甘煮

金時豆は、わが家で試した範囲では、乾燥豆が新しいほど煮崩れやすい印象があります。

そこで――
煮崩れが強い金時豆は、お湯で戻す。
それでも煮崩れる場合は、長期保存後に使う。

少し邪道ではありますが…これも、ひとつの方法と言えそうです。

【検証結果まとめ】

乾燥豆を戻すときの基本的な考え方は――

乾燥豆は、まず水で戻す。
きれいに戻らないときは、お湯で助ける。

乾燥豆の戻し方は、豆の状態や季節に左右されますが、この考え方を目安にすると、仕上がりはだいぶ安定します。

乾燥豆の戻し方|迷ったときの判断チャート

【1】まずは水で戻す(基本ルール)
      ↓
【2】きれいにふくらんだ?
   YES → そのまま調理OK
   NO(割れる・破ける・硬い)
      ↓
【3】お湯で戻す(または水戻し後にお湯を足す)


また、お湯で戻す際は、豆の種類によって方法を変えると良いです。

【大豆】
・水戻しでもお湯戻しでも差はほぼなし
・お湯を使うと吸水が早く、時短に向いている

【金時豆】
・水戻しでは割れやすいことがある
・水戻しがダメなら、お湯で戻す

【白花豆】
・お湯戻しは煮崩れしやすい
・水戻し後にお湯を足す方法なら、時短できて安定


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戻し方の違いを試せる豆レシピ

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仕上がりの違いがわかりやすいです。

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