【おでん】電気圧力鍋で味しみしみ。圧力調理と煮込みの2ステップで

おでんの写真

電気圧力鍋でおでんを作るときは、具材によって圧力調理と煮込みのモードを使い分けると、失敗知らずで仕上がりますよ。野菜や肉などは圧力調理でやわらかくして、圧力ピンが下がったら、揚げ物などのおでんだねを追加して、煮込みモードで煮込みましょう。

圧力調理と煮込みを使い分ける

おでんは、すべての具材が圧力調理に向いているわけではありません。
大根や人参は圧力調理で味しみしみにやわらかく仕上がる一方で、がんもどきなどのおでんだねは圧力調理すると、大きく膨らんでぶよぶよに…。
そこで、野菜や肉は先に電気圧力鍋に入れて圧力調理。圧力が下がったら、揚げ物などのおでんだねを追加して、煮込みモードで煮込みましょう。
そうすれば、すべての具材がちょうどよくやわらかな、味しみおでんになりますよ。

圧力調理に向いている野菜を選ぶ

それでは作り方をご紹介していきますね。
まずは、圧力調理向きの野菜や肉をやわらかく味しみしみに仕上げましょう。
おでんの具材で定番のじゃがいもは、長く圧力調理すると煮崩れるので、使う野菜は大根と人参をピックアップ。

切り方は、火の通り具合をそろえるために、大根はやや薄めの輪切りにして面取りをし、人参は大きめの乱切りにしましょう。

肉は軽く火を通してから圧力調理

野菜を電気圧力鍋の釜に入れたら、次はお肉の下ごしらえです。使うお肉は、鶏もも肉。圧力調理でホロホロにやわらかく仕上がるのでおすすめです。
鶏もも肉は皮を取り除き、食べやすい大きさに切ったら、フライパンで油を敷かずに、両面に軽く火を通しましょう。

火の通り加減は、赤い部分がところどころ残るぐらいで大丈夫。表面にさっと火を通してから電気圧力鍋に入れると、圧力調理したときに肉同士がくっつかず、きれいにおいしく仕上がりますよ。

こんにゃくは大きく切る

電気圧力鍋に野菜と肉を入れたら、次はこんにゃく。
こんにゃくは圧力調理で味がしみ込むけれど、加圧が長すぎると硬くなり、サイズが小さいほど加圧時間は短めにする必要があります。
おでんは加圧時間を長くして味をしみ込ませたいから、こんにゃくは大きめの三角に切って入れましょう。

ひたひたより少なめの煮汁で圧力調理

野菜、肉、こんにゃくを入れたら、だし汁、醤油、砂糖、みりんを混ぜ合わせた煮汁を加えます。
煮汁は電気圧力鍋に全量を入れてしまうと、圧力ピンが下がるのに時間がかかるので、ひたひたよりもやや少なめで加えて。
余った煮汁は圧力調理後に、おでんだねを加えて煮込むときに追加するので、捨てずにとっておきましょう。

ここまでできたら、圧力調理・5分にセット。

おでんだねと煮汁を追加して煮込む

圧力ピンが下がったら、ふたを開けて。

仕上げに、お好みのおでんだねと、とっておいた煮汁を追加して、ぐつぐつ煮込んでいきます。
なお、がんもどきや餅巾着などの揚げ物系は、熱湯をかけて油抜きしてから入れると、味のしみ込みがよくなりますよ。

煮汁の量は入れ過ぎると吹きこぼれてしまうから、おでんだねがぎりぎり浸かるくらいまで。釜に記載されたMAX容量をなるべく超えないようにして加えたら、煮込み・20分にセット。
ほったらかしで、ぐつぐつ煮込んでいきましょう。

煮込みモードが終わったら、しばらく置いてあら熱を取りつつ、

味をなじませたら完成です。

大根はもちろん、こんにゃくやおでんだねにも味しみしみ。鶏もも肉はホロホロにやわらか。
電気圧力鍋で作るおでんは、味もやわらかさも格別です。

【レシピ】鶏もも肉のおでん

具材と煮汁を2回に分けて入れるのは少し手間だけど、圧力調理するときも、煮込むときも、ほったらかしなので意外とラクちん。そして、何より味しみしみで絶品です。
ぜひ一度お試しください~。

■材料(4人分)
大根 12cm
人参(中)1本
鶏もも肉 1枚
こんにゃく 1枚
おでんだね(ちくわ、さつまあげ、餅巾着など)
★だし汁 3カップ
★醤油 1/4カップ
★砂糖 小さじ2
★みりん 小さじ2


■作り方(圧力調理・5分→煮込み・20分)※パナソニック製の電気圧力鍋を使用。


1. 大根は皮をむき、2cmぐらいの厚さで輪切りにし、面取りをする。


2. 人参は皮をむき、大きめの乱切りにする。


3. 鶏もも肉は皮を取り除き、フライパンで両面を軽く焼く。


4. こんにゃくはアク抜きをして、一口大より大きい三角形に切る。


5. ★の材料をよく混ぜ合わせて煮汁を作る。


6. 電気圧力鍋の釜に1、2、3、4を入れ、5の煮汁をひたひたより少し少なめで加える。残った煮汁は捨てずにとっておく。


7. 圧力調理・5分にセットする。


8. ちくわは食べやすい長さに切り、揚げ物系のおでんだねは熱湯をかけて油抜きをする。


9. 圧力ピンが下がったら、8と、とっておいた煮汁を追加する(煮汁は釜に記載のMAX容量を超えない程度に注ぐ)。


10. 煮込み・20分にセットして、煮込みが終わったら、しばらく置いて味をなじませる。


※パナソニック製の電気圧力鍋の圧力は70kPa(1.7気圧)で一般的な強さですが、圧力が異なる製品や他製品をお使いの場合は、加圧時間の調整が必要かもしれません。


【電気圧力鍋でヘルシーごはん】
このブログでは、ふだん使いで、なるべく手間のかからない電気圧力鍋レシピを研究中。おいしくできた料理をコツコツ公開しています。加圧時間や食材の組み合わせなど、電気圧力鍋を使うときのちょっとしたヒントにして頂けましたら幸いです。

電気圧力鍋料理の写真