コーヒーを飲んで社会貢献。フェアトレードコーヒーの魅力

コーヒーを栽培する途上国に利益を還元し、生産者や生産地の暮らしの豊かさにつなげていく、フェアトレードコーヒー。どんなに忙しい毎日だって、朝の一杯にフェアトレードコーヒーを選べば、気軽に社会貢献ができます。そんなことを知り、アフリカの子どもたちを支援するフェアトレードコーヒーを試してみました。

安いものにはワケがある

ものを安く買えると、何だか得した気分でうれしくなっちゃうけれど、ときには「適正な価格で買えているのかな?」と疑問に思うこともありませんか?「安さを追い求めることで、生産や製造に関わる人たちに負担をかけているかもしれない」と。
安いものは、人件費を抑えるために途上国で作られていたり、労働者が低賃金で無理な働き方を強いられていたり、何かワケがあるはず。ものを適正な価格で買うことで、ささやかではあるけれど誰かの役に立てるかもしれません。そんなことを思い立ち、何となく関係がありそうな「フェアトレード」という言葉について調べてみました。

フェアトレードって、なあに?

「適正な価格」でぱっと思いつくのが、フェアトレードという言葉。でも、詳しいことはよくわからない…。それもそのはず。フェアトレードは欧米では一般的によく知られているけれど、日本における認知度はまだまだ低いんだそうです。

公平な取引で、途上国の自立を助ける

フェアトレードは、直訳すると公平な取引。先進国と途上国の間の貿易で、どちらかの国だけが得をしたり、損をしたりすることがないようにするための仕組みだそうです。

そもそも貿易とは、輸出する国と輸入する国の両方に利益をもたらすものです。
しかし実際には、「一方の国は豊かになるが、一方の国は豊かにならない」という貿易が行われているのです。

【こどもにもわかりやすく】フェアトレードとは? 定義やしくみ、関連用語まとめ付き | MIRAI Times|SDGsを伝える記事が満載|千葉商科大学 (cuc.ac.jp)

人と人が何らかの取引をするとき、立場や地位が上の人の意見の方が断然通りやすいですよね。それは国と国との間でも同じこと。先進国が途上国からものを輸入するとき、先進国が安い値段を要求してしまえば、人件費は低く抑えられ、途上国の人たちはどんなに働いても貧困から抜け出すことができなくなります。
そこで生まれたのが、フェアトレードという仕組み。途上国の人たちの経済的な自立をサポートしていくために、1940年代にアメリカで始まった取り組みが世界的なムーブメントに発展していったのだそうです。

フェアトレードという言葉には様々な解釈がありますが,一般的には経済的,社会的に立場の弱い生産者に対して,通常の国際市場価格よりも高めに設定した価格で継続的に農作物や手工芸品などを取引することで,発展途上国の自立を促す事が目的とされています。

外務省: [ODA] ODAとは?  国際協力とNGO FAQ(よくある質問) その他の質問 (mofa.go.jp)

手が届かないような高い値段じゃなくて、ちょっと高いぐらいなら、フェアトレードを選んでもいいかも。安く買えたものは粗末にしがちだし、必要以上に買い過ぎてしまうことも多いです。
高めの値段のフェアトレードを選べば、途上国の自立支援につながるだけでなく、ものを大切にしようという意識も、ものを買い過ぎないという意識も、自然と芽生える気がします。

フェアトレードを選ぶことで、SDGsにも貢献できる

また、フェアトレードは、近年よく耳にするSDGsとも関連が深いんだそう。SDGsとは、地球上の誰一人も取り残すことなく、持続可能でよりよい世界を目指すための開発目標。「貧困をなくそう」、「人や国の不平等をなくそう」など、17の目標が掲げられ、世界中で目標達成に向けた取り組みが進んでいます。
先進国の消費者がフェアトレードを選ぶことで、公平な貿易が広がり、途上国の人たちの生活が改善され、貧困がなくなっていく。そんな可能性を持つフェアトレードは、SDGsの目標達成にもつながると期待されているのだそうです。

フェアトレードで扱われている商品

フェアトレードで扱われているものは、コーヒー、カカオ、バナナ、野菜、ナッツ、はちみつなどから、衣料品や服飾雑貨、インテリア、化粧品まで、幅広くあるのだとか。
そのなかでもコーヒーは、赤道周辺の途上国が多い地域で栽培されるため、フェアトレードが注目されているようです。

コーヒー豆は発展途上国で生産され、中間業者を通して、アメリカ、ヨーロッパ、日本などの先進国に輸入されます。そのため、生産者の立場が大変弱く、私たちが購入するコーヒー豆の価格のうち生産者が手にする収入はほんのわずかです。

また、発展途上国で作られたコーヒー豆は、遠く離れたニューヨークやロンドンの国際市場で取引価格が決められます。その取引価格は株価などと同じように大きく変動するため、コーヒー生産者の収入は安定せず、コーヒー豆の価格が下がると十分に生活もできなくなります。

フェアトレードコーヒーとは? 値段が高い理由やおすすめ通販も紹介 (charity-coffee.jp)

普段何気なく飲んでいるコーヒーに、そんな問題があったとは…。朝の目覚めに欠かせない一杯に、フェアトレードコーヒーを選ぶだけで、途上国の人たちへのささやかな助けにつながるかもしれない。そんな期待を込めて、フェアトレードコーヒーを試してみることにしました。

フェアトレードコーヒーって、おいしい!

初めて体験するフェアトレードコーヒーは、アフリカのマラウイ産のコーヒー豆を扱う、ウォームハーツコーヒークラブのネットショップで買ってみました。
ウォームハーツコーヒークラブでは、コーヒーの価格のなんと100%が、生産国の子どもたちの給食支援活動に寄付される仕組みなんだとか。

今回は1000円の焙煎豆を買ったので、マラウイの子どもたちに1000円分の寄付ができました。給食に換算すると、65食分。
世界最貧国のひとつであるマラウイでは、家事や仕事などを任されるために学校に通えない子どもたちが多くいるのだとか。学校で給食が出るようになれば、就学率が上がると聞きます。ほんのささやかな寄付だけれど、このコーヒー豆から、子どもたちの未来が少しでも広がるといいな。

コーヒーを淹れてみると、苦みが少なく、ほどよい酸味でさっぱりとして飲みやすい!
寄付したいから飲むのではなくて、おいしいから飲む。一気に、そんな気持ちにさせてくれました。
ウォームハーツコーヒークラブでは、コーヒー豆を焙煎したその日に発送してくれるので、香りもとっても豊かです。飲んだ後の香ばしさの余韻がたまらなくて、ついつい2杯目をおかわり…。

コーヒー豆は、モノクロのロゴだけが入ったシンプルな箱で届きます。
日本では見かけることが少ない、希少なマラウイ産コーヒー。老舗のコーヒー店で焙煎していて、本格的なおいしさ。そして、このかわいいパッケージ。贈り物にもよさそうですね。

忙しくてもできる、社会貢献

「困っている人の役に立ちたいな」と思っていても、忙しくて身の回りのことで精一杯。そんな慌ただしい日々でも、毎朝の一杯でフェアトレードコーヒーを選べば、気軽に社会貢献ができるんだなって、わかりました。これをきっかけに、コーヒーはもちろん、そのほかのフェアトレード商品にも、目を向ける機会をつくっていけたらと思います。

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