電気圧力鍋で簡単に作れる「金時豆の甘煮」レシピをご紹介します。ふっくらやわらかく仕上げるための浸し方・えぐみを残さないアク抜き方法・しわが寄らない水加減など、失敗しにくくするポイントを詳しく解説しています。乾燥豆の分量は150gと250g、どちらでも作れるレシピです。
このレシピは、パナソニック電気圧力鍋(NF-PC400・SR-MP300)でおいしく作れます。
レシピの詳しい手順とポイント
ここからは写真付きで詳しく解説していきます。
番号付きのシンプルなレシピは記事後半にあります。
解説は飛ばしてレシピだけ見たい方は
金時豆を水に浸ける(6~8時間)
まずは、金時豆(乾燥豆)を軽く水洗いし、豆の量の3倍ほどの水に6~8時間浸しましょう。

浸水時間は季節によって変わります。
冬場は一晩ほど浸けても大丈夫。浸水時間が長いと、やわらかく仕上がります。
夏場は、クーラーの利いた涼しい場所で、常温の水に6時間前後浸すのが目安です。
ゆでこぼしてアクを抜く
金時豆のしわがなくなり、ふっくらしたら吸水は完了。
浸し水ごと普通の鍋に入れ、強火で加熱してアク抜きをしましょう。

沸騰したら、さし水をして、

もう一度沸騰したら、ざるにあげ、ゆで汁を切ります。

金時豆は、えぐみが強い場合があるので、ゆでこぼしをすると安心。多少、色落ちはしてしまいますが、いつ作っても、澄み切った味に仕上がります。
電気圧力鍋で甘煮にする(加圧10分)
ゆでこぼしが終わった金時豆は、電気圧力鍋に入れましょう。

それから、水、砂糖、醤油少々を混ぜ合わせた煮汁を加えます。
豆は調味料と一緒に煮るとやわらかくなりにくいので、普通の鍋で煮るときは、水でやわらかくゆでた後に砂糖を入れるのが一般的。でも、圧力の強さが中程度の電気圧力鍋なら、金時豆の場合は、砂糖と一緒に煮た方が煮崩れが多少おさえられます。

煮汁を注いだ後、豆が煮汁にしっかり浸かっていない場合は、仕上がりで豆にしわが寄るため、水を少し追加します。
このとき、豆と煮汁を合わせた分量が、釜に記載の「豆ここまで」等の目盛を越えないように注意してください(吹きこぼれや故障の原因となるため)。

ここまでできたら、圧力調理・10分にセット。
煮汁に浸してなじませる
圧力ピンが下がったらふたを開け、そのまま煮汁に浸して、味と色を含ませます。

あら熱がとれたら、器に移しましょう。

割れている豆もあるけれど、そんな見た目はご愛敬。
ふっくらほくほく、やわらかな金時豆の甘煮、完成です!
【レシピまとめ】金時豆の甘煮
砂糖と醤油はちょっぴり控えめのレシピです。
豆は煮汁にしっかり浸かった状態で煮上がると、しわが寄りにくくなります。仕上がりの見た目を良くするため、豆と煮汁を入れた後に、適宜、水を追加してください。
■材料(5~6人分)
金時豆(乾燥豆)250g
【煮汁】
★水 2と1/2カップ(500ml)~*
★砂糖 150g
★醤油 小さじ2
*釜に煮汁を入れた後、「豆ここまで」等の目盛りを越えないよう、水を1/2カップ程度追加。
■材料(3~4人分)
金時豆(乾燥豆)150g
【煮汁】
★水 1と3/4カップ(350ml)**
★砂糖 90g
★醤油 小さじ1
**釜に煮汁を入れた後、豆がしっかり浸っていない場合は、水を少し追加。
■作り方(圧力調理・10分)※パナソニック製の電気圧力鍋(NF-PC400・SR-MP300)を使用。
1. 金時豆は軽く水洗いし、豆の量の3倍くらいの水(分量外)に6~8時間浸す。
2. 金時豆を浸し水ごと鍋に入れ、強火にかけて沸騰させる。
3. 2にさし水をして再び沸騰したら火を止め、金時豆をざるにあげて、ゆで汁を切る。
4. 電気圧力鍋の釜に3の金時豆を入れ、★の材料を混ぜ合わせて加える*。
*煮汁と豆を合わせた量が、釜の目盛「豆ここまで」等の記載を越えないようにします(吹きこぼれや故障の原因となるため)。
5. 圧力調理・10分にセットする。
6. 圧力ピンが下がったらふたを開け、しばらく置いて味を含ませる。
※パナソニック製の電気圧力鍋の圧力は70kPa(1.7気圧)で一般的な強さですが、圧力が異なる製品や他製品をお使いの場合は、必要に応じて加圧時間を調整してください。
保存のしかた
金時豆の甘煮を冷蔵庫で保存するときは、煮汁に浸したままがおすすめ。甘みも色も、さらになじんでくれます。また、皮にしわが寄った豆も、煮汁に浸けておくと、ふっくらとします。

また、食べ切れない分は、冷凍してもおいしく保存できますよ。
煮崩れの原因とその対策
金時豆は、乾燥豆の状態によっては煮崩れやすいことがあります。
特に、吸水の時点で皮が破けている豆が多い場合は、電気圧力鍋で煮るとほとんどが煮崩れてしまいます。そのため、甘煮をきれいに作りたいときは、別の乾燥豆を入手するのが安心です。
また、乾燥豆は、急に冷たい水に浸すと皮が破けやすくなるのだとか。
吸水中に皮が破けてしまう場合は、水ではなく「お湯」で戻す方法を試してみるのもおすすめです。
この記事で使用している電気圧力鍋(NF-PC400)はこちら↓
この記事で使用している電気圧力鍋(SR-MP300)はこちら↓
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レシピ変更履歴
・豆150gの場合を追加。また、より分かりやすくするため、水追加の文章表現を変更。(2025/11/24)
キーワード:おせち、正月料理

