【栗】は電気圧力鍋でゆでる?蒸す?|香り・食感・むきやすさを徹底比較

電気圧力鍋で調理したゆで栗と蒸し栗の断面比較。調理工程と、ゆで上がった栗をざるに上げた様子も写っている

秋の味覚の栗は、電気圧力鍋を使えば、皮付きのまま簡単においしく仕上げることができます。でも、いざ調理しようとすると、「ゆでる」と「蒸す」どっちの方法がいいのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では、同じ電気圧力鍋を使って、ゆで栗と蒸し栗を実際に作り比べてみました。その結果を、香り・食感・むきやすさの3つの観点から詳しくご紹介します。

※この記事は、パナソニック電気圧力鍋(NF-PC400・SR-MP300)を使用しています。

香りの違い

栗は、ゆでたときと蒸したときで、できたての香りに違いがあります。
ゆで栗は、湯気とともに、鬼皮(外側の硬い皮)特有の香りがふんわりと立ち上ります。
この香りは、時間が経つにつれて和らぎ、栗本来のやさしい香りへと変化します。

電気圧力鍋でゆで上げた皮付きの栗。濃い茶色でやわらかく仕上がった見た目
電気圧力鍋で栗をゆでた様子

一方、蒸し栗は、できたてが特に香ばしく、栗の風味がぐっと引き立ちます。
ゆで汁に香り成分が流れ出ないので、より栗らしい香りが残るのが魅力です。

電気圧力鍋で蒸し上げた皮付きの栗。蒸し板の上の金属製のざるに入っている。
電気圧力鍋で栗を蒸した様子

POINT
✔ 「蒸し栗」は濃い香りが楽しめます。

食感の違い

栗を電気圧力鍋で調理するときは、栗がはじけないように、鬼皮に切り込みを入れてから調理します。
ゆで栗は、切り込みからゆで汁の水分が入るため、ほくほく感を残しながらも、ややしっとりとしたやわらかさも感じられる仕上がりになります。また、冷めても固くなりにくく、作り置きにも向いています。

皮付きのまま半分にカットしたゆで栗。カット断面はしっとりほくほく。見た目にもやわらかさが伝わる
電気圧力鍋でゆでた栗の断面

一方で、蒸し栗は水分が少なく、ほくほく感が強いのが特徴。栗本来の、しっかりとしたほくほく感が楽しめます。ただ、時間が経つとややパサつくため、できたてを楽しむのにぴったりです。

皮付きのまま半分にカットした蒸し栗。断面はほくほくで細やか。栗本来の質感が際立つ
電気圧力鍋で蒸した栗の断面

POINT
✔ ゆで栗は、ほくほく感としっとり感どちらもあり。作り置きにも便利です。
✔ 蒸し栗は、強いほくほく感が楽しめます。

皮のむきやすさ

皮のむきやすさは、大きな差が出ます。
栗の鬼皮は、蒸してもやわらかくならないので、皮がむきにくいのが蒸し栗の難点。
鬼皮を手でむくなら、やわらかくなりやすいゆで栗の方が簡単です。

手で鬼皮をむいたゆで栗。鬼皮がやわらかく、中身は山吹色でほくほく
ゆで栗の鬼皮を手でむいた様子

POINT
✔ 鬼皮をやわらかくしたいなら「ゆで栗」一択。

電気圧力鍋での加圧時間

パナソニック製の電気圧力鍋(NF-PC400・SR-MP300)を使う場合は、ゆで栗も蒸し栗も、どちらも加圧7分で調理できます。
ただし、蒸し調理の方が自然減圧にかかる時間が短いため、トータルでは蒸し栗の方が早く仕上がります。

POINT
✔ ゆで栗も蒸し栗も、加圧時間は7分。簡単に仕上がるのも魅力。

※パナソニック製の電気圧力鍋の圧力は70kPa(1.7気圧)で一般的な強さですが、圧力が異なる製品や他製品をお使いの場合は、必要に応じて加圧時間を調整してください。

まとめ:どう使い分ける?

ここまでの違いをふまえて、それぞれの特徴を下の表に整理しました。

比較ポイントゆで栗蒸し栗
香りやさしく穏やか香ばしく濃い
食感ほどよくしっとり&ほくほくほくほく&ややパサつく
皮のむきやすさ鬼皮がやわらかく、むきやすい鬼皮が固く、むきにくい
所要時間やや長いやや短い

実際に作り比べてみると、総合的に扱いやすいのは「ゆで栗」という結果に。香りや食感、むきやすさのバランスが良く、普段使いにもぴったりです。

ゆで栗の作り方

電気圧力鍋を使った「ゆで栗」の作り方は、下の記事で詳しくご紹介しています。とっても簡単においしくゆでられるので、ぜひ参考にしてみてください。

👉【ゆで栗】電気圧力鍋で加圧7分|皮ごと簡単!ほくほくレシピ

皮付きのまま半分にカットしたゆで栗。断面がしっとりほくほく、やわらかな見た目

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キーワード:栗、くり、クリ