電気圧力鍋で金時豆を煮ると、どうしても煮崩れてしまうとき。金時豆を炊き込みご飯の具材に使うと、煮崩れは全く気にならず、とってもおいしく消費できます。また、具材にさつまいもを足すと、自然な甘みが付いて、かさましもできておすすめ~。
このレシピは、パナソニック電気圧力鍋の新製品(NF-PC400)と旧製品(SR-MP300)どちらでもおいしく作れます。
電気圧力鍋で金時豆が煮崩れるわけ
まずは、金時豆が電気圧力鍋で煮崩れてしまう原因を考察。お豆屋さんや圧力鍋ユーザーさんから頂いた情報をもとにまとめました。
豆は圧力鍋を使うと煮崩れやすい
圧力鍋は鍋の内部に圧力をかけ、普通の鍋では実現できない高温調理で料理を時短する道具。一方で、豆は弱火でことこと時間をかけて煮ることで煮崩れがおさえられる食材。だから、圧力鍋を使って豆を煮ると、時短でやわらかくできる分、煮崩れは起こりやすくなってしまいます。
また、電気圧力鍋の場合は、最高圧力値が同じ製品であっても、製品のモデルやメーカーによって豆の煮崩れやすさは違います。(原因のひとつは、圧力コントロールの精度が違うためかも。)
パナソニック電気圧力鍋の場合は、旧製品(SR-MP300)と新製品(NF-PC400)は最高圧力値は同じだけれど、新製品のほうが豆はやわらかく煮られるので、悲しいかな、煮崩れもしやすいです。煮崩れやすさは豆の種類によっても変わってくるけど、特に、金時豆は煮崩れやすい印象です。
水で戻すだけで皮が破けるとき
また、金時豆を水で戻すだけで皮が破けてしまう場合は、豆を冷たい水に浸しているせいかも。お豆屋さんに教えていただいたのですが、「収穫から1年ほど経った豆は、乾燥して水分量が減っているため、水に浸けて急に冷やすと皮が破けやすい」のだそうです。
そこで、吸水中に皮が破けてしまう場合は「水ではなく、お湯で戻すのがおすすめ」なのだとか。(実際に、金時豆をお湯に浸してみると、皮の破け具合がおさえられました!)
煮崩れる豆の使い道
だけど、金時豆をお湯できれいに戻せても、電気圧力鍋で煮ると煮崩れてしまう…。そんなときのアレンジ方法として、この記事では、炊き込みご飯の作り方をご紹介。煮豆にするとぐちゃぐちゃに煮崩れてしまう金時豆も、ご飯と混ざると煮崩れは全く気にならならず、とってもおいしいです!
金時豆をお湯で一晩戻す
では、【金時豆とさつまいもの炊き込みご飯】の作り方です。
まずは乾燥豆をはかりましょう。米2合に対して、金時豆は200mLの計量カップで1/4カップぐらいがちょうどいい感じ。重さにすると約50gです。
金時豆をはかったら、軽く水洗いして、お湯に浸して、
一晩置いておきましょう。皮のしわがなくなったら、吸水が終わった合図です。
金時豆のアク抜きをする
金時豆はアクがけっこう多いので、電気圧力鍋で調理する前に、ゆでこぼしてアク抜きをしておくと安心。金時豆を浸し水ごと、普通の鍋に入れて強火にかけて。
沸騰したら、差し水をして弱火にし、
再び沸騰したら、豆をざるに上げて水気を切りましょう。
ちなみに、ゆでこぼしの段階で豆の皮が破けてしまっても、気にしなくて大丈夫です!
さつまいもを水にさらす
もう一つの具材、さつまいもは、皮付きのまま1.5cmぐらいの角切りにして、水にしばらくさらしましょう。
電気圧力鍋に米を入れて加水
金時豆とさつまいもの準備ができたら、電気圧力鍋の出番です。
まずは釜に米を入れて。無洗米の場合はそのまま、無洗米でない場合は米を研いで、水気を切ってから入れます。(米は浸水させると、べちゃっと仕上がる場合があるので、浸水はしなくて大丈夫。)
それから風味付けに酒を加えて、
米2合の場合は、釜の「白米」の目盛りで「2」のラインまで水を加えて、
酒が均一に混ざるように、軽くかき混ぜましょう。
なお、パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は、水の量を正確に測って入れた方が失敗なく炊けます。米2合の場合は、水2カップ(400mL)を電気圧力鍋に入れると、ほどよくもちもちの炊き上がりです。
具材を入れて圧力調理
米、酒、水を入れたら、金時豆とさつまいもを入れて。
だしの素に乾燥昆布を加えたら、
圧力調理・8分にセット。
圧力ピンが下がったらほぐす
圧力ピンが下がったら、ふたを開けて。(ここで、ご飯の硬さやべちゃつきが気になった場合は、すぐにふたを閉め、15分ほど蒸らすと、ふっくらやわらかくなってくれます。)
昆布もやわらかく仕上がっているので、一緒にいただいちゃいましょう。昆布は取り出して、食べやすい長さで細切りにして、釜に戻して。
さつまいもや金時豆がなるべく潰れないように、しゃもじでざっくりほぐして完成。
金時豆のいい香り!金時豆とさつまいもの炊き込みご飯。
さつまいもの甘みとホクホク感、黄金の色合いも金時豆とぴったりです。
【レシピ】金時豆とさつまいもの炊き込みご飯
それでは最後にレシピを記しておきますね。
金時豆は割とあっさりしているから、さつまいもを足すと甘みが付いて、よりおいしくなる感じ。
煮豆にできない、どうしても煮崩れてしまう金時豆を使って、ぜひ一度お試しください~。
■材料(4人分)
金時豆(乾燥豆)1/4カップ(約50g)
お湯 1と1/2カップ
さつまいも(小)1本
米 2合
酒 大さじ1
乾燥昆布 5cm
■作り方(圧力調理・8分)※パナソニック製の電気圧力鍋(NF-PC400・SR-MP300)を使用。
1. 金時豆は軽く水洗いし、お湯に一晩浸す。
2. 1を浸し水ごと鍋に入れ、強火にかけて沸騰させる。
3. 白い泡状のアクが出てきたら、差し水をして弱火にし、再び沸騰したら金時豆をざるにあげる。
4. さつまいもは皮ごと、約1.5cm幅の角切りにして水にさらす。
5. 電気圧力鍋に米と酒を入れる*(*無洗米の場合はそのまま入れる。無洗米でない場合は研いで水気を切って入れる)。
6. 釜に記載された白米の目盛りで「2」のラインまで水(分量外)を入れ、軽く混ぜ合わせる。
7. 電気圧力鍋に金時豆、水気を切ったさつまいも、乾燥昆布を入れる。
8. 圧力調理・8分にセットする。
9. 圧力ピンが下がったら、ふたを開ける(ご飯の硬さやべちゃつきが気になった場合はすぐにふたを閉め、15分ほど置いて蒸らす)。
10. 昆布を細切りにして釜に戻し、しゃもじでご飯をほぐす。
※パナソニック製の電気圧力鍋の圧力は70kPa(1.7気圧)で一般的な強さですが、圧力が異なる製品や他製品をお使いの場合は、加圧時間の調整が必要かもしれません。
【補足】このレシピは、ご飯に塩気は付けないバージョン。なので、食べるときはごま塩をかけたり、醤油をたらして焼きおにぎりにしてもおいしいです。
このレシピは、パナソニック電気圧力鍋の新製品(NF-PC400)と旧製品(SR-MP300)どちらでもおいしく作れます。
パナソニック電気圧力鍋の新製品(NF-PC400)はこちら↓
パナソニック電気圧力鍋の旧製品(SR-MP300)はこちら↓
パナソニック電気圧力鍋の自動モードについて
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は、ごはんを炊くための自動モードがいくつか付いていますが、自動モードを使うとレシピのアレンジが難しいため、このブログでは圧力調理で炊く方法を研究しています。NF-PC400は圧力調理モードで米を2合より多く炊くと、圧力が上がらないことがあります。
【電気圧力鍋でヘルシーごはん】
このブログでは、パナソニック電気圧力鍋を使ったレシピを研究・公開しています。加圧時間早見表も随時更新中。ぜひぜひのぞいてみてください!